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2009/12/01

故TOWNES VAN ZANDTの詩を使った新作をリリース

DAVID BROZAが1997年に他界したTOWNES VAN ZANDTに会ったのは、人生で1度きりだった。しかし彼が今は亡きテキサスの音楽アイコンから受けた印象は、かなり強烈なものだったようだ。

イスラエル出身のシンガー・ソングライターBROZAは、1994年にヒューストンで開催された“A MARATHON WRITERS IN THE ROUND” CONCERTで1度だけVAN ZANDTと共演したが、その際にVAN ZANDTから未公開の詩と歌詞がギッシリ詰まった靴箱を託されたのだという。そして今、BROZAはそれら未公開の詩と歌詞を使ってニュー・アルバム『NIGHT DAWN: THE UNPUBLISHED POETRY OF TOWNES VAN ZANDT』を仕上げ、来年2/23にS-CURVE RECORDSよりリリースする運びとなった。

今年6月、プロデューサーのG.E. SMITHと共にニューヨークのマンハッタン・ビーチ・スタジオでレコーディングを敢行した、この12曲入りの新作『NIGHT DAWN〜』について、BROZAは「非常にミステリアスで、スウィートで、挑戦する価値のあるアルバムだった。今までに体験したことのない貴重な経験だったし、制作を終えた今になって事の重みを実感し始めている感じだ。TOWNES VAN ZANDTが遺した詩を自分が正当に解釈できていること、そして天国にいる彼が満足するような楽曲に仕上がっていることを切に願うばかりだ」とコメントしている。

実はBROZAがこのアルバムの制作に至るまでには、紆余曲折があった。彼はVAN ZANDTが他界した直後に彼の妻JEANENEに会い、託された詩に関して「できればBOB DYLAN、WILLIE NELSON、WAYLON JENNINGSなど、僕よりも遥かに有名なTOWNESのファンたちに作品化してもらったほうがいいと思う。僕は彼らのような大物ではないし、荷が重過ぎると思うので」と話をしたという。しかしその8年後、JEANENEに連絡と取ってその後の経緯を聞いたところ、詩はまったく手つかずの状態になっていることを知り、BROZAが作品化するという話でまとまったのだという。

こうして仕上がったニュー・アルバムは、さっそく12/18にNEW YORK SOCIETY FOR ETHICAL CULTUREのイベントで何曲かがライヴ演奏されるのを皮切りに、全米各地でのパフォーマンスのたびにファンに披露していくとのことだ。

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